2014.10.9
iBeacon最前線 -CEATEC JAPAN 2014-
2014.10.9

iBeacon最前線 -CEATEC JAPAN 2014-

gooスマホ部編集部
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今年一年のご愛顧にお答えして!平成最後の年末感謝セール
gooスマホ部ではこれまでも何度かiBeaconを取り上げてきました(iBeaconとNFCが切り開くユニバーサルデザインとかiBeaconで見つける、幸せの青い鳥・赤い鳥とか)。「ビーコン元年」とも言われる2014年ですが、最新の導入事例をCEATEC JAPAN 2014の会場にて株式会社アプリックスさんにお話を伺いました。


iBeaconをおさらいしよう

iBeaconとNFCの違いについては以前「iBeaconとNFCが切り開くユニバーサルデザイン」という記事で触れていますが、まだなじみのない方も多いと思いますので簡単におさらい。

iBeaconとは、Appleが提唱する近距離無線通信規格のひとつ。機能が非常に単純なので安価に展開できるのが特長。店舗などでビーコン発信器を設置すると、近くを通ったスマートフォンの画面に通知を出すことができます。このとき、アプリは起動していなくても構いません。また、距離に応じて異なる内容を表示させることも可能で、遠い場合はお店の宣伝、近づいてきたらバーゲンセールの告知、特定の商品に近づいたらその商品の紹介を表示、といったことが可能です。※現時点の電波が届く距離は、遮蔽物がない場合で最大30m程。環境により電波が届く距離は変わります。

iBeacon_画像01



ポイントとしては、iBeacon発信機自体は自身のIDしか送信しない、という点。スマホにインストールされたアプリがこのIDと信号強度(距離に反比例)を認識し、それに応じた動作をします。上記例のようにメッセージを表示しても良いですし、サーバーに接続して情報を取ってくるといった事も可能。後者の場合はサーバー上のデータを書き換えるだけで、表示内容を柔軟に変更できるメリットがあります。
※なお、Android OS 4.3以上のAndroid端末であれば、iBeaconに利用されているBLEという技術が採用されているので、同等のサービスを使用することは可能です。

最新事例1:国外からの旅行客に情報を提供

この、「サーバー経由で動的にコンテンツを変えられる」点をうまく活かしたのが、10月1日より世田谷区の経堂農大通り商店街で展開している36カ国語対応ビーコンサービス。お店の近くを通るとそのお店の最新情報が表示されるのですが、機械翻訳を通すことにより、お店側は日本語の情報を用意するだけで、多くの言語に対応することが可能となっています。ユーザーのスマートフォンの言語設定が中国語であれば、自動的に中国語に機械翻訳された内容が降ってくる、という仕組み。

ブースでは、飲食店のメニューを例として展示していました。



iBeacon_画像02



店内にビーコンを設置しておくと、来店したお客さんのスマホに通知が届きます。お客さんが通知をタップするとアプリが起動し、そのお店のメニューが表示されます。その際、上記の写真のように、ユーザーの端末が英語であれば英語に訳されたメニューが表示されます。
翻訳以外にも、メニューに情報を付加できるといった点でメリットがあります。



iBeacon_画像03



上記はフランス料理店のメニューを表示した所ですが、文字だけだとイメージしにくいものも写真付きなので選びやすくなります。他にも、料理に合うワインを紹介したりアレルギー情報を掲載したりと、紙のメニューと比べ大幅にコンテンツを増やすことが可能。しかも自動翻訳付き。2020年の東京オリンピックを控え、普及・発展が期待されるサービスですね。

最新事例2:iBeaconで決済
iBeaconはその単純な仕組みゆえ、「なりすましが容易」な点が問題視されてきました。「来店するだけでポイントゲット」のようなサービスは現在NFCベースで展開されていますが、これをiBeaconに置き換えると「家にいながら来店ポイントゲットできてしまう」恐れがあります。
が、同社のビーコンでは独自に認証スキームを取り入れ、この問題に対処しているとのこと。



iBeacon_画像04



具体的には、iBeaconとは別にBluetoothのセッションを張り、そこでセキュリティーキーを使った認証をしているそうです。上の写真ではBluetoothモジュールが2つ載っているのが分かります(iBeacon用と認証用)。
このセキュリティを活かし、すでに渋谷の一部店舗でiBeaconを使った決済システムを提供しているとのこと。レジに並ぶことなく手元のスマホで決済できるので便利です。

ますます目が離せないiBeacon
その他にも、デジタルサイネージと連動したスマホ内広告や、混線を抑えるための近距離専用ビーコンなどが展示されていました。今はまだ試験的な導入が多い印象でしたが、企業からの問い合わせも多く、今後さらに多様なサービスの展開が期待されます。




iBeacon_画像05



ユーザーの位置に応じ最適な情報をプッシュで配信できるのがiBeacon最大のメリット。街を歩くだけで、お得な情報がスマホに届く日は、すぐそこまで来ているようです。
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