2015.5.21
エウレカ「Couples」を10ヶ月で200万DLに導いたデザインとは?
2015.5.21

エウレカ「Couples」を10ヶ月で200万DLに導いたデザインとは?

gooスマホ部編集部
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社内教育の一環として、第一線で活躍する人材を講師に迎え、知識やノウハウを共有する場となる「レゾナント大学」を定期的に行っているNTTレゾナント。


エウレカ「Couples」を10ヶ月で200万DLに導いたデザインとは?


第119回の開催となる15日、アメリカのメディアグループにM&Aされたばかりのベンチャー企業・株式会社エウレカが運営するカップルコミュニケーションアプリ「Couples」のUIデザイナーを務める亀谷長翔氏が登壇。急成長アプリの躍進に貢献するデザインについての講演が行われました。



エウレカ「Couples」を10ヶ月で200万DLに導いたデザインとは?



Couplesは、2014年5月リリースからたった10ヶ月で200万ダウンロードを達成した、国内最大級のカップルコミュニケーションアプリ。「トーク」「アルバム」「カレンダー」などの機能があり、10代後半から20代前半のユーザ層が中心。亀谷さんは、企画からUI設計、デザイン作成を担当しており、数字を用いた定量的な仮説を基にした改善でアプリの成長を支えてきました。
亀谷さんがデザイナーとして一番の重要事項としているのは「デザインの判断軸はサービスの成長過程ごとに変えていくべき」という考え。Couplesでも、開発着手時期とリリース後、成長期でそれぞれの課題とそれに対応したデザインの変更が行われました。



「Couples」のUIデザイナーを務める亀谷長翔氏



開発着手時期の判断軸は、「ペルソナの重視」。新規サービスを作る際に陥ってしまいがちなのが、他社サービスや流行などに固執してしまうこと。亀谷さんも流行りのさわやかな印象にしようと文字色を薄くしたところ、想定ユーザ層から「読みづらい」といった声があり、リリースの1ヶ月前にデザインを総替えするという事態が起きていました。
そこでCouplesのペルソナ、つまり「カップル、記念日大事、10代後半~20代前半、ラブラブ」などを再度意識し、丸みのあるアイコンや暖色であたたかみのある色などを使用。



エウレカ「Couples」を10ヶ月で200万DLに導いたデザインとは?


 リリース初期の基準は「他社サービス」、コツコツ改善をしてお客様の求める水準に上げていきます。後発サービスのためトーク機能は特に、お客様がすでに慣れている「LINEをはじめとする既存のトークアプリと見栄えが違って使いづらい」という要望が多かったそうです。「Couples独自の良さをデザインで打ち出していきたいという考えもあったが、現実を見つめた」(亀谷氏)と、LINEをはじめとする既存のトークアプリの水準に並ぶことを目指し、画面の要素を細かく分けて分析。スタンプの大きさや吹き出しの色、形など、微細な変更を行いました。
加えて、嬉しかったメッセージを保存できる「お気に入り機能」や、カップルふたりだけの空間をイメージできるよう発言者のアイコンも表示させるなどの独自機能も追加。「他のアプリをいっぱい見たから気づけたことだと思います」(亀谷氏)


大事なのはお客様の声メジャーアップデートを考える成長期になると、VOC(お客様の声)が判断基準になります。ストアレビューやアプリ内の問い合わせ機能から集めたVOCから、回答数やコンセプトとのかかわりなどから優先順位をつけ、課題を洗い出していきました。


エウレカ「Couples」を10ヶ月で200万DLに導いたデザインとは?



当初リリースの目玉として定着率向上を期待していた、思い出の写真がスライドショーにランダムで表示される機能に「充電を消費しそうだからやめてほしい」「恥ずかしい写真がでてきたら困るから外で開けない」といった批判が集中。こちらの狙いとお客様の反応が違っていた現実に、「VOCにこそ、お客様の求めているものが隠されている」(亀谷氏)。そこで、常時再生状態であったスライドショーに「再生・停止」機能を追加すると、要望がぴたっと止まったそうです。
どれもあたりまえのことのようですが、それをいつどこで実行し、選択と集中をするか。亀谷さんは「デザインは目的ではなく、成長のための技。柔軟に変えていくことが大事」と説きました。



エウレカ「Couples」を10ヶ月で200万DLに導いたデザインとは?



エウレカ「Couples」を10ヶ月で200万DLに導いたデザインとは?


講演後には質疑応答も行われ、特にVOCについて質問が集中。企画者と開発者、技術者で何かの提案をしてVOCがいまいちだったとき、提案者が固執したりしないのか?という問いに、「すべての判断はVOCや数字を元に行う、という考えがプロダクトオーナーをはじめ、全メンバーに共通認識として染みついているので、リリースした機能に対しVOCがいまいちであればそこに固執することはなく、即、別の判断へ移ります。今回お話しさせていただいたように、実際にVOCに驚かされた体験がたくさんあるので、そこを無理に疑うという考えがないのだと思います。」(亀谷さん)。
また、VOCを集めるための工夫は、との質問には「10回起動したら1回はレビューに誘導していることや、ユーザが熱心にアクションを行ったあとのモチベーションが高い瞬間を狙ってレビューに誘導する仕組みを入れていることなどが有効かもしれません。」(亀谷さん)と明かしていました。

取材を終えて

エウレカ「Couples」を10ヶ月で200万DLに導いたデザインとは?



言うまでもなく、アプリのリリースはスタート。いかにユーザの声に耳を傾け、満足度を構築していくかは、迅速で柔軟な対応をし続けることにありそうです。熱心にメモをとる姿が数多く見受けられ、参加者に「!」を与える場となったことは間違いありません。

>>関連リンク■エウレカCouples

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