2015.7.17
スマホで奏でるWe are the World-心の琴線に触れる「nana」
2015.7.17

スマホで奏でるWe are the World-心の琴線に触れる「nana」

gooスマホ部編集部
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夏休みファイナルセール
スマートフォン1つあれば、簡単な操作で自分の歌や演奏を公開でき、趣味の合う仲間とセッションや合唱もできる、音楽投稿型のコミュニティアプリ「nana」。若い世代を中心に支持を集め、100万ダウンロードを突破。先日行われた「モバイルプロジェクト・アワード2015(MPA 2015)」のモバイルコンテンツ部門で優秀賞を獲得し、8月23日には初の大型イベント「みんなでつくるリアル音楽祭『 nanaフェス』」を開催予定など勢いを見せています。


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提供するnana musicの代表取締役社長であり、元カーレーサーという異色の経歴を持つ文原明臣氏に、サービス誕生の経緯や人気の秘訣などについて聞いてみました。

きっかけは「We Are The World - 25 For Haiti」――カーレーサーからアプリベンチャーに転身された経緯について教えてください。
文原氏:19歳で運転免許を取った時に車の世界に興味を持ったのですが、当時F1で活躍していた佐藤琢磨さんが19歳からモータースポーツを始めていたことから、まだ遅くないと思ってカーレースの世界に飛び込みました。ですがモータースポーツはとてもお金がかかるもので、常に資金不足に悩まされていたのです。
そんな時、トップで卒業できたら資金が手に入るという、あるレーシングスクールに入ったのですが、残念ながらそれは叶わず、レーサーの夢を諦めざるを得ませんでした。レーサーを辞めた後はモータースポーツ関連のイベントをして生計を立てていましたが、そこからnana musicを立ち上げ、nanaを提供しようと思い立ったのは、やはり音楽がずっと好きだったことが大きいですね。

――音楽アプリにもさまざまな種類がありますが、なぜnanaのような仕組みが生まれたのでしょう?
文原氏:元々スティービー・ワンダーがものすごく好きで、実は学生時代からジャズシンガーを目指して独学で歌をやっていました。ですが周囲に音楽の趣味が合う人がいなかったことから、ずっと1人で歌っていました。


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© 2015 YouTube, LLC
そんな折り、2010年にハイチ沖地震が起き、世界中のミュージシャンが「We are the world」を歌い合った動画がYouTubeに投稿されたのですが、それを見て非常に感銘を受けたのです。
この動画と同じことを簡単にできないかと考えていた時、当時購入したiPhoneのボイスメモ機能を使い、なんとなく自分で歌って録音してみたところ、すごく音質がいいことに気付いたのです。今後スマートフォンが持つ人が増えることから、スマートフォンのマイクを通じて世界中の人達と歌い合うことが当たり前になるんじゃないかと考えたのが、nana誕生のきっかけになります。


順調ではなかった歩み――提供当初からユーザ数は順調に伸びたのでしょうか?
文原氏:2012年8月のリリース当初こそ伸びていましたが、すぐ収束してしまい、1日数十人しか利用しないという低空飛行状態が続いていました。その間に資金が底を尽き、技術者も去り開発が一切できない状態にも陥ったのですが、その後偶然にも出資者が見つかって、なんとかサービスを継続することができました。

――資金を得るまでの間、利用者数は大きく伸びていたのですか?


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文原氏:劇的に伸びたわけではないのですが、着実にユーザ数は増えています。またユーザ数の拡大は、口コミによるところが大きいのですが、実はTwitterなどインターネット上の口コミはあまり新規獲得につながってはいません。それよりも大きいのはリアルでの口コミで、ユーザに聞いてみると学校などで友達にnanaを紹介され、ダウンロードした人が多いようですね。

好きなだけ歌ったり奏でたりして、気軽にセッション――nanaの利用者にはどのような傾向や特徴がありますか?
文原氏:利用者は大学生までの学生が8割で、女性が7割を占めています。一番のボリュームとなっているのは16〜18歳の女子高校生ですね。また傾向としては、アニメソングやボーカロイドの楽曲が好きで、カラオケで歌っている人が多いようです。


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最大90秒間歌や曲を録音し、どんどんセッションできる仕組み
「ニコニコ動画」の“歌ってみた”に興味があるけれど、投稿にはPCや専用の機器が必要でハードルが高いことから、スマートフォンだけで発信できるところにnanaの魅力を感じているのではないでしょうか。それゆえ、楽器よりも歌を投稿している人が圧倒的に多いですね。

――音楽以外に使われることはあるのでしょうか?
文原氏:声を用いるので、色々な遊び方ができる余地は残しています。中でも最近、ユーザに流行っているのは、伴奏と質問が入った音声に、自分の声で回答を加えて投稿し合う“声面接”でしょうか。

――nanaがユーザに支持されている理由はどういった点にあると考えていますか?
文原氏:これまでにも声を共有するアプリはいくつかありましたが、いずれも名前や説明が“サウンド投稿アプリ”などとなっており、利用シーンがイメージできなかったのです。ですがnanaでは“歌う”ことを前面に押し出しており、それがユーザの利用するモチベーションを引き出したことが大きかったと思います。
そしてもう1つは、コミュニケーションが得意でない人であっても、1人で手軽で利用できることではないでしょうか。基本的には1人で使えるけれど、投稿した音源をみんなで利用できることで、誰かとつながることができることが重要だと考えており、そうした仕組みが支持を得る要因になったと考えられます。


「繋がる」をビジネスに――nanaは可処分所得が少ない若年層を多く抱えていることから、ビジネス面では難しさがあるように思います。


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文原氏:確かにnanaのユーザは資金力があるわけではありませんが、お金が使えないということでもありません。また広告などに関しても、ユーザの拡散力が高いことからそれを活用したアライアンス企画などが進められるかと思います。
明確なビジネスモデルはまだ決まっていませんが、今後さまざまな検証をしながら適切なかたちを考えていきたいですね。

――ユーザの利用を一層高める上で考えていることはありますか?
文原氏:利用者にとって、nanaは音楽をやること自体は手段でしかなく、大きな目的は趣味趣向の合った仲間を見つけ、つながりたいことではないでしょうか。それだけに、アプリを開いた瞬間に趣味趣向の合うユーザが多く現れるよう、マッチングの精度を高めることが重要だと考えています。


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nanaを利用するだけにとどまらず、ユーザ同士で積極的にオフ会を開き、セッションするまでに
もちろん、nanaの知名度を高めて流行っているという空気を作り出すことも大事だと思っています。8月23日に行う「nanaフェス」の開催を機にプロモーションにも力を入れていく予定です。

――今後、nanaをどのようなサービスに育てていきたいと考えていますか?
文原氏:やはり世界と歌い合い、音楽で世界中の人々をつなぐことを実現したいですね。nanaは現在、iOSだけでなくAndroid版も提供していますが、Androidに対応したことでより広い地域でのサービス提供が可能になる。後進国では今、Androidの低価格のスマートフォンが広まってきていますが、それを介して見たことのない人同士が音を介してコミュニケーションできることが、人生を変わる体験を与えることになるかもしれません。
それゆえnanaは、東南アジアを中心として海外展開も積極的に進めたいと考えています。世界中で「We are the world」を歌うようなことが、毎日当たり前に起きているような世界を作りたいですね。

■関連リンクnana(iOS / Androidnanaフェス

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