2015.10.16
ロンドン市長の視察に見る、日本でのシェアサイクルの可能性
2015.10.16

ロンドン市長の視察に見る、日本でのシェアサイクルの可能性

gooスマホ部編集部
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2007年、パリ市が運営する「ヴェリブ」を皮切りに、ロンドンオリンピック・パラリンピックで爆発的に普及した「シェアサイクル」。満員電車や交通渋滞・違法駐輪の緩和、運動不足の解消、二酸化炭素の削減など環境面や健康面での効果に期待が寄せられ、アメリカ、オーストラリア、台湾等、先進諸国の都市部においては、車・電車に変わる「第3の交通」として注目を浴びています。



ロンドン市長の視察に見る、日本でのシェアサイクルの可能性


10月14日、来日中のロンドン市長、ボリス・ジョンソン氏(以下、ボリス市長)が、渋谷区を中心に展開しているシェアサイクル「COGICOGI(コギコギ)」の視察に訪れました。ボリス市長はイギリスの首相候補の一人で、国内外でも大きな影響力をもった政治家として知られています。本視察を目当てに、日本だけでなく、海外メディア関係者も多数集結しました。
ボリス市長は就任後の2010年、市政策としてロンドンにシェアサイクル「ボリスバイク」を導入。2012年ロンドンオリンピック・パラリンピックの交通需要対策も背景にあったことで急拡大し、それまで自転車システムに縁の薄かったロンドンを一気に自転車色に染めたことでも知られています。使い方はカンタン。ポートにある端末もしくは専用アプリからキーコードを入手し、自転車をロックしている機器にキーコードを入力することで借りられる仕組みです。



アプリ「COGICOGI」画面



アプリ「COGICOGI」ポートマップまでのルート


「COGICOGI」も専用アプリを使って自転車の貸し出し・返却ができるサービスです。ポートに行き、アプリで自転車の貸し出し処理をすると自転車のロックを外せる仕組みとなっています。現在地から一番近いポートもアプリで表示され、ポート間で乗り捨てできるため、都市における車・電車の代替交通として注目されています。



左:ボリス市長(ロンドン)、右:長谷部区長(渋谷区)


視察場所は、東京メトロ・明治神宮駅前から表参道と明治通りの交差点。3日間の過密スケジュールの合間を縫ってボリス市長が登場し、長谷部区長(渋谷区)、木村議長、伊藤議員ら渋谷の重鎮達と自転車ポートの前で握手を交わしました。




左:ボリス市長(ロンドン)、右:長谷部区長(渋谷区)


ヘルメットをかぶり、まずは手押しで移動。




シェアサイクル「COGICOGI」で楽しむボリス市長


次にポートのある場所まで乗って移動…の予定でしたが、コースを大幅に外れてサイクリング。ボリス市長が根っからの自転車好きということもあり、純粋に自転車を楽しんでいるよう。



ボリス市長、ポートに自転車返却のもよう


ポートに返却。自転車を平地に置いてロックするだけなので、ボリス市長も驚いたようす。



サインをするボリス市長


COGICOGIを運営する、コギコギ株式会社中島社長と合流。そして、ポートの看板にサイン!



COGICOGIの料金システムについて質問したボリス市長、「月2,000円で使い放題(ただし1時間以上ポートに返却がないと1時間ごとに100円課金)」と知り、「Fantastic ! Wonderful !」と絶賛。「このシステムをぜひ広げていってほしい」とコメント。
ちなみにロンドンでは、1回24時間の使用で2ポンド=約360円。ただし30分以上ポートへの返却がないと、30分ごとに2ポンドずつ課金される仕組みです。
COGICOGIは、現在渋谷区を中心に展開していますが、ユーザからの要望が多いエリアやGPS情報から移動区域を分析し、渋谷区以外にもポートを設けています(赤坂見附や国会議事堂前など)。



左から、コギコギ株式会社CEO・中島幹彰氏、ボリス市長、長谷部区長


談笑する、コギコギ株式会社中島社長、ボリス市長、長谷部区長

「スクラップ&ビルドが簡単なので、やってみてダメだったら撤収が容易なのもCOGICOGIの特徴。今後は、周辺の区に広げていくほか、このシステム自体を提供していき、シェアサイクルを広げていきたい」と中島社長。



シェアサイクル「ちよくる」


ドコモが千代田区で展開するシェアサイクル「ちよくる」
2012年よりドコモが都内や横浜、仙台等でシェアサイクル事業を展開し、ソフトバンクも10月16日から京都で自転車レンタルを開始した背景に、訪日外国人の取り込みが見てとれます。先進諸国を中心に“交通のスタンダード”になりつつあるシェアサイクルを活用することで、今までにない“日本観光”を演出できるとともに、フレキシブルに足を伸ばせることで、新たな経済効果を生み出すことに期待が寄せられています。
さらに、2020年東京オリンピック・パラリンピックには東京の交通網は大混乱になることは想像に難くなく、車や電車などの既存交通機関に加え、第3交通といわれているシェアサイクルが大きな役割を果たすといわれています。都による自転車推奨ルートの整備にも取り組んでいることも追い風となり、今後シェアサイクルはますます広がることが予想されます。
シェアサイクル先進国の先輩として、そしてオリンピック・パラリンピック開催国の先輩として、イギリスを手本に官民一体となり、これまでにないTOKYOを築き上げることを期待させてくれる視察でした。

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