2015.11.18
「隠す」から「前に」―福祉に囚われない共生社会を(前編)
2015.11.18

「隠す」から「前に」―福祉に囚われない共生社会を(前編)

gooスマホ部編集部
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今年一年のご愛顧にお答えして!平成最後の年末感謝セール
11月10日~16日、特定非営利活動法人のピープルデザイン研究所主催のもと、「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」が渋谷ヒカリエ8階「8/」で行われました。



「隠す」から「前に」―福祉に囚われない共生社会を(前編)


本イベントでは、福祉を超える=超福祉をテーマに、福祉やマイノリティに対する意識を取り除くべく、イノベーションに挑んだ数々の福祉機器を展示。実際に体験したり、開発者と直接話しができたり、各分野の第一線で活躍する有識者によるトークセッションが聞けることから好評を博し、2回目開催の運びとなりました。その中から、いくつかの展示物とセッションを前編・後編に分けてお届けします。

義手を“ファッション感覚”で着こなすレベルに押し上げ

「隠す」から「前に」―福祉に囚われない共生社会を(前編)


1人の隻腕女性と出会い、義手の必要性を感じたexiii株式会社 代表取締役・近藤 玄大氏は、ソニーを経て友人らと起業へ。彼らが手がける筋電義手「handiii」は、3Dプリンタで出力したパーツと、スマホのアプリでの操作や制御を組み合わせることで、150万円と高価で重く、バリエーションも限られ、自身でのカスタマイズも困難といわれる筋電義手の課題を一掃。モーター以外3Dプリンタで誰でもつくれるよう設計しているため、デザインも自由かつ、修理や交換も容易にできるのがポイント。価格も10分の1以下に抑えることを目指しています。



「隠す」から「前に」―福祉に囚われない共生社会を(前編)


写真の「HACKberry」はhandiiiの次世代機で、2015年度グッドデザイン金賞を受賞。より日常的に使えるようユーザの声を活かして開発されており、完成度を高めるべく、デザインファイルとソースコードをオープンソース化。GitHubにて公開しています。

気分はDJ!両輪を操り音楽を再生ターンテーブルに見立てた車輪を動かすと音楽が鳴る「車椅子DJ」。車輪回転数検出のセンサーを取り付け、音楽再生の速さに変換するデバイスを搭載することで、速度に合わせてスロー再生や早送り再生を実現。後ろ向きに進めば逆再生し、スクラッチだっていけます(がんばれば)。


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青色のライトも再生速度に合わせて反応
「車椅子の用途や利用者を限定するのではなく、『乗るとかっこいい』と言ってもらえるために考案した」と、立命館大学 映像学部 准教授・副学部長の望月茂徳氏。取材時、試乗を熱望するオーディエンスが取り囲み、それぞれDJ体験に興じていました。

バラエティに富む電動車椅子2種

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「WHILL Model A」は直観操作と乗降時のスムーズさを実現しながら、パワフルな四輪駆動により、7.5cmもの段差や砂利道、でこぼこな道でも進むことができます。BluetoothでiPhoneと接続することで、スマホアプリで速度調整が可能に。洗練されたデザインもウケ、2015年度グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)を受賞。



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ヤマハ株式会社とヤマハ発動機株式会社が共同で開発した、音を奏でる電動アシスト車椅子「&Y(アンディ)01」は、八分音符にも見えるデザインが特徴。白いヨットをイメージしたという帆の部分に、小さい音量でも遠くまで届くという「TLFスピーカー」を内蔵。ベースとなる電動車椅子「JWスウィング」の両側に実際叩いて演奏できるパーカッションを搭載することで、「楽器に乗る」という新しい体験を提示。

足を使わずに車の運転を可能に

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 身体障がい者の自立に取り組むアルファ ロメオ。横浜町田店の経営母体となる株式会社ジー・エス・ティーは、彼らが自ら運転できるようサポートする運転キットGuidosimplex(グイドシンプレックス)の輸入・販売を行っています。ハンドルに装着されているアクセルリングやブレーキレバーを使うことで、足を使わずとも車を動かせるように。

魅せる歩行支援機

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「隠す」から「前に」―福祉に囚われない共生社会を(前編)


名古屋工業大学 佐野明人教授と電動車椅子の老舗・株式会社今仙技術研究所が共同開発した「ACSIVE(アクシブ)」は、人間が足を引いたときのエネルギーをばねにした無動力かつシンプルを極めた歩行支援機。軽度な半身不随や脳卒中片麻痺の患者等を対象とし、去年から販売を開始。



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モーターや電気を使わないので音も出ず、充電も不要。550gと軽量で、折りたためるので携帯性にも優れています。着脱も簡単で、2か所ベルトで締めるだけ。



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ユニークなのが、三重県・鈴鹿市の伊勢型紙メーカー、株式会社オコシ型紙商店とコラボしたという「ACSIVE JACKET」。軽やかな歩調をイメージした「てふてふ」や、人と人とのつながりが調和をもって続いていくよう願いが込められた「縁かさね」等用意され、気分に応じて着せ替えができるようになっています。

(後編につづく)
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