2016.4.13
どこに違いが?固定回線の戸建てタイプとマンションタイプ
2016.4.13

どこに違いが?固定回線の戸建てタイプとマンションタイプ

ITライフch編集部
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今やブロードバンドと言えば光。光回線ならギガクラスの速度がお手軽に利用できるようになりました。ところで、そんな光回線に戸建てタイプとマンションタイプがあるって、ご存知ですか?

■ 頭を悩ませる「戸建てタイプ」と「マンションタイプ」

新しい生活を始めて、せっかくだから光回線、そんな風に考えている人もいるかもしれないこの季節。光回線を検討してみようと思って、回線事業者のホームページを確認してみると、ハテナマークに押しつぶされそうになってしまった人も多いのではないでしょうか?

それが、光回線の戸建てタイプとマンションタイプ。
一体自分はどっちを選べばいいの?
実は、今住んでいるおうちで、どちらが使えるのか決まってしまうのです。

ズバリ答えを書いてしまうと、マンションタイプは「特定の集合住宅のみ」、その他はすべて戸建てタイプになります。なので、マンションタイプを使いたければ、おうちを選ぶときに「マンションタイプの光回線対応」とかって書いてあるマンションを選ばなくちゃならないんです。

こんなことになっているのには理由があります。
光回線というのは、交換局と家の間を、光が直接行き来できる光ファイバーで繋いでいるものです。そのため基本的には一軒につき一本の線。たとえば電気だったら、途中の変電器で分配できたりするようですが、光は新しく引くときは交換局とおうちの間を光ファイバーで直接つながなければなりません(*)。

*正確には、途中に光を一定の数まで分配できる分配器があることが多いので、そこからおうちまでを結ぶことになります。

さて、ここで、部屋が百軒あるようなマンションがあるとします。たとえば電気や電話は、マンションの特定の場所に線が引っ張り込まれて、各部屋までマンションの構造の中を通るように作ってあります。光回線もそれと同じで、マンションのどこかに線を引っ張り込んで、構造の配管の中をずるずると引っ張るのが基本的な考え方ですが、まてよ、インターネットを使うだけならもっといい方法があるぞ、と、昔、誰かがひらめきました。それは、光ファイバーをマンションに引っ張り込んだところに共用の光モデムを置いて一旦光回線をおしまいにして、その「共用装置」とマンションの中を普通のLANみたいにつながるようにしておけば、マンションの住民はその共用装置を経由してインターネットを使える、光ファイバー一本で百軒のサービスができるじゃないか、ってことです。

これが、マンションタイプ(*)。そして、マンションタイプじゃない普通の回線が、戸建てタイプ、ということです。

*光ケーブル方式のまま各部屋までそのまま通すタイプもあるので必ずしもこればかりではありません。

じゃあ、マンションはみんなこのタイプにすればいいじゃないか、と思うかもしれません。何しろ、共用スペースに光モデムを一個置けばいいんですから。どこのマンションでもすぐできそうなものです。

■ すべての住居を「マンションタイプ」にできない理由とは?

しかし、ここに、通信関連の法律だのなんだのがややこしく絡んでいます。簡単に言うと、「回線事業者は実際の契約者(利用者)の端末との接続の場所まで責任を負わなきゃダメ」っていう決まりです(下図)。




この図の中の、責任分界点と書いたところまでは、回線事業者の持ち物で、この範囲で何か故障が起こったり、経年劣化で交換が必要になったりしたら、回線事業者のお金と手間で修繕しなくちゃならない、ということになります。
そこでマンションタイプにこの図をあてはめると(下図)。




この通り、回線事業者は、マンションの中の共用装置と各部屋までの接続回線、全部の責任を負わなくちゃならないんですね。となると、壊れたときにはすぐにマンションに立ち入れるような取り決めなどが必要ですし、普通のモデムよりずっと壊れにくい「ハイグレードな」モデムを置かなくちゃなりません。これがものすごく高額なので、四部屋しかないようなアパートでは、まず設置されていません。小さなアパートは、集合住宅なのに戸建てタイプしか選べない背景にはこうした理由があります。

また、この共用装置、大きくて場所を食います。マンションのオーナーやデベロッパーは、そんなものに大きなスペースを取られたくありません。そのため、オーナーの意向でマンションタイプ非対応ということも。

さらによくあるのが、「NTTしか対応していません」っていうパターン。光回線というと、大体全国でやっているのは、NTT、KDDI、電力系の三系統ですが、三系統全部に対応した共用装置を置くには結構なスペースが必要になります。そのためマンション管理組合の話し合いの結果、うちのマンションはNTT系だけでいいや、となっている場合も結構あるようです(ここで回線事業者同士のし烈な場所取り合戦が行われているとか)。

さて、実際に使う側としては、マンションタイプの値段が安い、ということを除けば、ほとんど差はありません。細かいことを言うと、マンションによっては100Mbpsまでしか対応してないということもありますが、それを除けば、実使用上に大きな違いはないと言えます。

もちろん、マンション百戸に光ファイバー一本、というケースと、一戸建てに光一本、というのを比べると、みんながみんな使っているような時間ではさすがに通信速度の違いが出てくることになりますが。

特に、今後は4K/8K動画配信なんてのが当たり前の時代になってきます。こういった動画は、大きいものでは100Mbpsくらいのレートになると言われているので、十人が同時に再生するだけで1Gbpsです。もちろん、光ファイバーの伝送技術も進むでしょうが、大規模マンションなどではもしかすると影響が出てくるかもしれません。

「なんだよ結局提供者の都合かよ」という声が聞こえてきそうですが、もともと、光回線はすごくコストがかかるもの。それを、ちょっと工夫して安くしてみました、というのがマンションタイプです。利用できる人は、そんなマンションに住めたことをちょっとラッキー、と思うくらいがちょうどいいのではないでしょうか。

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