2016.4.20
知っておきたい、災害時にIT機器とサービスを有効活用する方法
2016.4.20

知っておきたい、災害時にIT機器とサービスを有効活用する方法

佐野正弘
佐野正弘
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nova3

東日本大震災がまだ記憶に新しい昨今ですが、4月14日には熊本県を中心とした大規模な地震が相次いで発生し、甚大な被害をもたらしています。このように、地震、津波、台風、大雨、噴火など、大規模な自然災害が相次いで発生する日本で暮らす上で、防災に関する知識と備えは欠かせないものだということを、忘れてはならないでしょう。

災害に対する備えと聞くと、多くの人は防災訓練や、水や食料などを揃えることを思い浮かべがちです。ですが現代においては、災害時に求められるモノにも変化が見られるようになってきました。特にIT化が進んでいる現在は、災害時にITを有効活用するための取り組みや備えも求められているのです。

中でも重要なのは、普段利用しているスマートフォンやタブレットなどの情報端末を、災害時も継続して利用できるようにすることです。これらは友人や家族らと安否連絡をとったり、緊急時の連絡をしたりする手段として活用できるだけでなく、インターネットに接続したり、機種によってはテレビ機能(ワンセグ・フルセグ)やFMラジオ機能を使ったりして情報を得る手段としても利用できる、災害時に欠かせない存在です。それだけに、まずはいかにスマートフォンやタブレットを継続的に利用するかを考える必要があるといえます。

そこで重要となるのは電源の確保。大規模災害時は停電が発生しやすく、被災すると充電手段を確保できない機会が多くなります。スマートフォンやタブレットを充電するには、モバイルバッテリーを活用するのが一番スタンダードな手段といえるでしょう。

普段からモバイルバッテリーを持ち歩いていれば、いざという時の充電手段としても活用できるので非常に便利です。ただしモバイルバッテリーは自然放電してしまいます。いざという時に備え、定期的な充電を心がけてください。

また停電が長期化した時に役立つのが、乾電池と、乾電池を用いた充電器です。最近はスマートフォンのバッテリーが大容量化し、乾電池では容量が不足してしまうことから、日常的なスマートフォンの充電に乾電池を使う人は少なくなってきました。しかし、緊急充電手段として、乾電池は大いに役立つものです。防災袋に乾電池と一緒に対応する充電器を入れておけば役立つのではないでしょうか。

そしてもう1つ、緊急時に役立つのが手回し式や太陽電池式の充電器です。モバイルバッテリーも乾電池も使い切ったらなくなってしまいますが、これらは繰り返し充電ができます。

また、こうした充電器の中には、ラジオや懐中電灯と一体になっているものもあります。そうしたものを購入しておけば、電池の確保ができない時でも情報を得ることができるので、一石二鳥です。

そして意外と忘れがちながら、重要な存在となるのがACアダプターです。特に避難所に避難する際、電源は確保できたものの、肝心のACアダプターがなくて充電できなかったという話は、東日本大震災の時も何度か耳にしたことがあります。バッテリーだけでなく、ACアダプターも常備しておくことも、忘れないようにしましょう。

■アプリなどを活用。被災時の連絡方法を決めておこう

また災害に遭ったとき、役立つのがスマートフォンやタブレットなどで利用できる、Webサービスやアプリの数々です。中でも最も役立つのが、被災者の安否確認に関するサービスです。災害時は被災地に向け、被災地外からの音声通話が集中しやすく、つながりにくくなる輻輳状態に陥ることが多いことから、仕組み上輻輳(ふくそう)の影響を受けにくいインターネット上のサービスを利用した方が、連絡がつきやすいのです。

安否確認の代表的なサービスとなるのは、NTTドコモ、au、ソフトバンクが提供している災害伝言版です。これらはスマートフォンや携帯電話から災害時に利用でき、簡単な操作でメッセージの登録や確認ができます。スマートフォンであれば、専用のアプリを使うことで、声によるメッセージを残すことができる「災害用音声お届けサービス」も利用可能です。

なお、「格安SIM」に代表されるMVNOのサービスを利用している人や、通信事業者と契約していない端末で、Wi-Fi経由でインターネット接続している場合などは、これらのサービスが使えません。ですがその代わりに、NTT東西が提供する「災害用伝言版(web171)」の利用が可能なのでこちらを利用するとよいでしょう。またGoogleの「パーソンファインダー」も、知り合いの安否を確認するには大いに役立つサービスといえます。

他にもLINEやFacebook Messengerなどのメッセンジャーアプリの一言メッセージに「家族は無事です」と入力することで、友人・親類に無事を知らせることができ、また既読がつくことでメッセージを送った側も、ひとまずの安否だけは確認でき安心できるかもしれません。

ただしネットサービスも利用が殺到すれば繋がり難い状態になるので、災害時のやり取りはテキストだけにとどめ、画像や音声、動画の利用は可能な限り控えるべきです。

また日ごろの防災に関しても、いくつか役立つサービスが提供されています。例えば東京都が提供している、防災に関する情報をまとめた「東京防災」は、Webサイト上で全ての内容を閲覧できるほか、電子書籍として無料で入手することも可能。電子書籍であれば、携帯電話の電波が入らない時も読むことができるので、あらかじめ用意しておくと大いに役立つことでしょう。

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