2016.4.27
未来の「エコ&パワー」を感じる自動車が今ここに!テスラのEV「モデルS」に乗ってみた
2016.4.27

未来の「エコ&パワー」を感じる自動車が今ここに!テスラのEV「モデルS」に乗ってみた

ITライフch編集部
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今回は自動車の革命児とも言われる「テスラモーターズ」(以下、テスラ)のショールームを取材してきました。

テスラは2003年にアメリカで事業をスタートし、2008年には同社で最初のEVとなる「ロードスター」を発表。ガソリンもエンジンも不要という点にとどまらず、高級スポーツカーをベースにしたデザインという、そのコンセプトに驚いた方も多いでしょう。

その後、2012年には2車種目となる「モデルS」を発表、日本では2014年より販売を開始しました。

モデルSは、全長 4970 mm、全幅 1950 mm、21インチホイールの4ドアセダンです。バッテリで走行するという「エコ」な面だけでなく、車体の前後に搭載したモーターによるAWD(全輪駆動システム)もあり、最高速度は250 km/hと、従来のロードスターを凌ぐ高性能なスポーツカーに仕上がっています。

EVというと気になる航続距離ですが、一回の充電で最長500km以上の走行が可能となっており、例えば東京~仙台間(約360km)の片道なら途中の充電なしにドライブできるとのこと。

車内でも独特の雰囲気が感じられます。フロント中央に配置された17インチのタッチスクリーンでは、エアコンやオーディオ、窓の開閉といった、車内のほとんどの機能をコントロールできます。

さらにモデルSは、携帯電話と同じ通信ネットワークと常時接続しており、搭載されたソフトウェアをあたかもスマホのように自動でアップデートする機能を備えています。そのため、他の自動車ではマイナーチェンジを行うような改善であっても、自宅にいたまま行うことができるそうです。

4月現在、最新のソフトウェアとなるバージョン7.1では自動運転機能が拡張され、それに合わせてインパネにメーターの表示がなくなったことから、見た目にもいっそう先進性が感じられます。

テスラの自動運転機能は、現状、オートパイロット、オートパーキング、オートレーンチェンジが国土交通省により承認されており、スピードやナビゲーション、ハンドル操作といった運転にかかわる機能をモデルS自体が行うというもの。公的基準における「レベル2」 の段階で、人の手を介さない完全な自動運転の一歩手前にあるといった状況です。

このように、まさに「未来の自動車」といった要素がいっぱいのモデルSですが、「実際にどうなのか?」を探るべく、試乗を行ってみました。

スタートして最初に驚いたのが、アクセルを踏んでからの加速性能のすごさ。公道の試乗では一瞬の感覚にすぎないとはいえ、モーターならではの瞬発力が生み出す魅力に、のっけからグイグイ引き込まれていきます。

走行中は搭載したカメラが車線を認識し、きちんとセンターを保持します。こうした機能によってドライバーの負担が少なくなり、運転の疲労感を減らす効果も高いとのこと。また、今回は残念ながら体験できませんでしたが、この状態でウインカーを出すと自動的に車線変更ができるという機能も備えています。

さらにモデルSでは、一番の特長として「セーフティー」であることを強調しています。その一例として、ミリ波レーダーに加えて車体の周囲12か所に設置された超音波センサーが周辺車両との距離を検知し、接近しすぎた場合には停止する機能を備えています。

(左:超音波センサー、右:ミリ波レーダー)

さらに、モーターの回転がタイヤと直結しているため、空転によって生じる車体のふらつきをなくすトラクションコントロールにも優れているとのこと。

そのほか、バッテリを敷き詰めるだけのフラットな床面のため、後部座席に成人男性3人が乗車してもゆとりが確保されており、モーターならではの静かさもあいまって、室内では快適に過ごすことができました。そうした意味では、ドライバーでなくてもモデルS独特の走りと空間を楽しめることと思います。

革新的な思想やテクノロジーが凝縮された未経験の体験をすると、気持ちは「欲しい!」の一語に。日々電車で通勤している自分の身においても、必要か不要かといった判断を超える衝動に駆られました。

実際に所有するとなると気になるのが「充電場所がなかなか見つからないのでは」といった不安です。これはモデルS に限らずEV全般について言えることですが、急速充電規格「CHAdeMO(チャデモ)」の施設を含め、国内ですでに約1万5000か所の充電スポットに対応しているとのこと。

ショッピングモールや高速道路のほか、最近ではレジャー施設や宿泊施設での充電も普及してきており、街中でもこまめな充電ができる状況にあるといいます。そのため、オーナーの中にはマンションに居住するなど自宅に充電施設を設置しない事例も少なくないそうです。

メンテナンス面でも、EVは部品の数が少なく複雑な構成が必要ないため、機械的な故障は少ないとのこと。加えて、バッテリやモーターについては、8年間の無制限保障がついているそうです。

3月末に発表された第4車種目の「モデル3」では、バッテリにかかる費用や量産効果によるコストダウンが進んだことを受け、価格が3万5,000米ドルからと一気に低価格化を実現。日本での価格は未定ですが、日本でも自動車としては珍しく予約のための行列ができるほど注目を浴び、全世界での予約数は発表後24時間で27万件、1週間の時点では32万5,000件となるなど、その人気の高さを示しています。

この他にも、2016年内にはSUVタイプのEV「モデルX」も日本に登場する予定とのこと。こうしたラインナップの拡大とともに、日本でもテスラの販売が本格化しそうです。

現在、世界では約9億台の自動車が存在するそうですが、そのうちEVのシェアは0.2%程度にとどまっているとのこと。テスラでは今後、EVの普及拡大において、太陽光や風力といった自然エネルギーからEVに充電するといった、持続可能なエネルギー社会の実現に向けての取り組みも加速していくそうです。

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