2016.7.26
日本初の“穿くロボット”、ロボティックウエア「curara」パンツ型の試作モデルを開発
2016.7.26

日本初の“穿くロボット”、ロボティックウエア「curara」パンツ型の試作モデルを開発

ITライフch編集部
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信州大学繊維学部と東京都立産業技術研究センターの研究グループは、筋力が低下した患者の下肢に装着し歩行の動作を支援するパンツ型のロボティックウエア「curara(クララ)」の試作モデルを開発しました。装着にかかる時間は約3分で、従来のものと比べて極めて簡単に装着できるため、病気や高齢化で足腰の弱った患者やリハビリ用の医療、介護ロボティックウエアとして期待されており、数年後の実用化を目指しています。

curaraは、信州大学繊維学部の橋本稔教授(知能機械学、機械システム学)らの研究チームが、2011年から科学技術振興機構の支援を受け、要介護者の自立支援をめざして開発してきた身体装着型ロボット。手足の主な関節部分に小型軽量化したサーボモータと減速機を一体化したユニットを装着し、センサーが読み取った装着者の動きに追従して歩行動作をアシストする「同調制御システム」を使用しています。主に土木工事や農作業などで使われる外骨格型の「剛体ロボット」とはコンセプトが異なり、着用する人の骨格を利用し、関節の動きを補助する非外骨格型で、身軽に優しく着用できるだけでなく、歩く方向を変える時に下肢をねじるなど、身体を自然に動かすことが可能です。

全身型の試作機は昨年10月に完成しましたが、装着の際に各パーツを1つずつ取り付ける必要があったためひとりでは装着しにくく、装着時間も15分かかるなどの課題がありました。2015年4月からは東京都立産業技術研究センターと共同で、下肢の機能補助に重点を置いたパンツ型ロボティックウエアの開発に着手し、このほど試作モデルが完成。股関節とひざ関節の4カ所にユニットを取り付け介助なしで装着でき、下肢のみのため装着時間も3分ほどに短縮が可能に。

超高齢化社会を迎え、歩行に障害のあるひとを助けるアシスト技術の需要は年々高まっています。今年1月には中央社会保険医療協議会が同様の補助ロボットによる治療について保険適用を承認しており、ロボットはリハビリや介護に欠かせないアイテムになりつつあります。curaraは今後、国内外で開催される展示会などにも出展予定。パートナー企業を募り、数年後の実用化に向け準備を進めていきたいとのことです。

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