2016.9.5
家電の未来の姿が見える「IFA 2016」レポート 注目のスマート家電やウェアラブルは?
2016.9.5

家電の未来の姿が見える「IFA 2016」レポート 注目のスマート家電やウェアラブルは?

佐野正弘
佐野正弘
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夏休みファイナルセール
9月2日(現地時間)よりドイツ・ベルリンで開催された、世界最大級の家電総合見本市イベント「IFA 2016」。世界中の家電メーカーが、最新の家電やAV機器などを展示しているIFAでは、今後訪れるであろう未来を見せる家電などを多数見ることができました。ここではそうした機器のいくつかを紹介します。

今回のIFAで多く見られた展示の1つとして挙げられるのが「Home Connect」です。これは、Wi-Fiでインターネットに接続し、スマートフォンやタブレットなどから機器をコントロールできる、いわゆる「スマート家電」の一種。欧州など一部の国では既に提供されています。


Home Connect対応機器は多くの家電メーカーが展示していますが、特に力を入れていたのが、日本では自動車部品メーカーとして知られている、地元ドイツの大手家電メーカーである「ボッシュ」。


オーブンレンジや洗濯機、冷蔵庫などさまざまな家電にHome Connect対応モデルを用意し、スマートフォンやタブレットなどから遠隔で操作したり、オーブンレンジであればレシピから適切な調理方法や時間を選んで自動的にセットしてくれたりするなど、より便利に利用できる仕組みを整えています。


そうした方向性とは異なる形のスマート家電化を目指しているのが、サムスン電子の「Family Hub」です。これは、ドアにタッチ操作が可能な21.5インチのディスプレイを搭載した冷蔵庫で、冷蔵庫内のカメラを使ってドアを開けずに中身を映し出し、足りない食材を直接ECサイトで購入できるほか、ディスプレイにホワイトボード感覚でメモを残したり、動画や音楽を楽しんだりすることができます。冷蔵庫にスマートフォンをくっつけたようなイメージといえば、何となく想像できるのではないでしょうか。


一方、同じ韓国のLGエレクトロニクスも同様の冷蔵庫を参考出展していますが、こちらはなんと、OSにWindows 10を採用した「Windows冷蔵庫」となっています。EdgeやCortanaなどのWindowsアプリケーションが、冷蔵庫で利用できるという驚きがあります。


オーディオ関連では、ソニーの携帯型音楽プレーヤー「ウォークマン」シリーズのハイエンドモデルとして発表された「NW-WM1Z」が、インパクトが大きく注目されていました。ボディに銅を用い、さらに金メッキを施すなど、音質にこだわるため素材に徹底したこだわりを見せているのがポイントで、重さ455g、価格は3,299ユーロ(約38万円)と、携帯型のプレーヤーとは思えない内容となっています。


ウェアラブルデバイスの新製品も各社から多数発表。中でもファッション・アクセサリーメーカーとして知られるフォッシル・グループが、スマートウォッチに力を入れており、ひときわ注目を集めていました。同社は今回のIFAで、Android Wearを搭載し、タッチ操作可能なディスプレイを備えた「Q Wander」や、Skagenブランドでアナログの時計盤を用いたスマートウォッチ「Skagen Connected」など、いくつかのウェアラブルデバイスを発表。ファッションで知名度のあるブランド・メーカーがスマートウォッチに本格的に取り組んでいるというのは、ウェアラブルデバイスの今後を考える上でも大きな意味があるでしょう。


同じく、最近注目が高まっているVR(仮想現実)に関する展示も多くなされていましたが、中でもこれまでにない新しい発想のVRデバイスといえるのが、中国TCLの「Alcatel Vision」です。これはAndroidを搭載したスタンドアロン型のVRゴーグルで、PCやゲーム機に接続する必要もなければ、スマートフォンを別途用して装着する必要もなく、ゴーグル単体でVRを楽しめる手軽さが特徴となっています。スマートフォンと同様Androidがベースとなっていることもあり、価格も日本円で6万円前後と、本格的なVRゴーグルと比べ安価だというのもポイントといえるでしょう。


そして、より未来を見せるデバイスとして注目されるのが、ソニーの「Xperia smart products」の数々です。中でもコンセプトモデルの1つ「Xperia Projector」は、小型のプロジェクターで机や壁に映像を映し出すことができるだけでなく、Androidを搭載しており、映し出した映像をタブレットのように直接タップして操作することも可能であるなど、プロジェクターの域を超えた使い方が可能となっています。


こうした未来・近未来を見せるデバイスだけでなく、洗濯機や掃除機、コーヒーメーカーなど、一般的な家電も多く展示されているのが、IFAのユニークなところです。我々になじみのあるところでは、パナソニックやソニーなどの日本企業のほか、ロボット掃除機で人気のiRobot、さらにはダイソン、ケルヒャー、ネスプレッソ(ネスレ)などもブースを構え、自社製品をアピールしていました。

無論、IFAで発表された機器のすべてが、必ずしも日本で発売されるとは限りません。ですがスマート家電が急速な広がりを見せるなど、家電やAV機器が新たな進化を遂げつつあることが、IFAの展示からは伝わってきます。今後、家電がどのような形に進化していくのか、大いに期待されるところです。

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