2016.9.12
カスペルスキー 職場でのデジタルデバイス影響の調査結果を発表 スマホは手元にない方が集中力向上か
2016.9.12

カスペルスキー 職場でのデジタルデバイス影響の調査結果を発表 スマホは手元にない方が集中力向上か

ITライフch編集部
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情報セキュリティーソフトウェア開発会社でデジタル化が社会に与える影響についてさまざまな調査や研究を行っているカスペルスキーは9月8日、職場でのデジタルデバイスの使用に関する調査で、46%の人が会議のニュアンスを理解することよりもデジタルデバイス上のメモの正確性を重視していることや、スマートフォンに手が届かない状態だと目の前にある状態よりも生産性が26%向上することがわかったと発表しました。

カスペルスキーは、昨今、年齢や性別を問わずデジタルデバイスに情報を保存したことで安心してしまいその情報を忘れてしまう現象を「デジタル健忘症」と名付け、2015年からデジタルデバイスへの依存が情報の記憶などに与える影響について調査しています。

日本やアメリカ、イギリスなど世界13カ国の組織で働くビジネスパーソンを対象に会議や会話の記録方法をたずねたオンライン調査では、44%がデジタルデバイスで業務上のメモを取ることで、会話の背景や感情など貴重な情報を見落としてしまうと回答しました。会議の内容を積極的に聞くことを諦めてもリアルタイムで記録を取ろうとするビジネスパーソンが多く、46%は会議のニュアンスよりもデジタルデバイスに保存したメモの正確性のほうが重要と答えました。半面、デジタルの記録が消えてしまった場合、会話の内容を一言も思い出せないと回答した人の割合は13%に上り、仕事の記憶をデジタルデバイスに依存している傾向があるとのこと。

またドイツとイギリスの2大学との共同調査では、スマホが目の前にあると作業の生産性が下がることが明らかになったそう。19~56歳の95人を対象におこなった実験では「スマホを作業机の上に置いた状態」「ポケットやカバンに入れた状態」「施錠した箱に入れ机上に置いた状態」「部屋の外に出した状態」の4つの異なる状況下で、参加者の生産性を検証。結果は、スマホを作業机に置いた時に最も点数が低く、参加者とスマホの距離が離れるほど点数が上がり、部屋の外に出した状態では作業机の上に置いた時よりも生産性が26%向上するという結果が得られました。

過去の実験では、スマホが手元にないと不安感が増すなど感情にマイナスの影響があるという結果もありましたが、今回の実験ではスマホがあると気が散ることが明らかになり、スマホは手元にあってもなくても人の集中力に影響を与える可能性があることが判明。スマホが手元にあることではなく、ないことによって集中力が向上するといえるそう。

同社は「常にスマホを使えるようにするのではなく、『スマホなしの時間帯』を設けた方が仕事の生産性は向上するかもしれません」とコメントしています。

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