2016.12.20
今話題の「VR」まとめ ~VRゲーム体験施設やおすすめVR機器~
2016.12.20

今話題の「VR」まとめ ~VRゲーム体験施設やおすすめVR機器~

ITライフch編集部
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「VR元年」と言われた2016年。「PlayStation VR」などのさまざまなVR機器やゲーム、施設などが登場し、なんとなく身近に感じられるようになってきたのではないでしょうか。しかし、そもそも「VR」とはいったいどのようなものなのか? どのような場所で体験できるのか、自分が手にするにはどうしたら良いのかは、まだよく知られていないようです。そこで、VRとはなにか、どのような種類があるのか、どこで遊べるのかを中心にご紹介します。

1.そもそもVRとは?

そもそもVRとは?

まず、VRとはどんなものなのかを知るためにVRの歴史などを振り返ってみましょう。

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1-1.VRは何の略?

VRはVirtual Realityの略で、「仮想現実」「人工現実感」と訳されます。現実ではないけれども現実のように感じられる環境を、人工的に作り出す技術の総称です。VRは五感に働きかける技術なので、味覚や嗅覚を刺激するといったものもあります。

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1-2.VRの歴史を振り返る

VRの歴史を振り返る

VRはつい最近できた技術だと思われている方もいるかもしれません。しかし、実際には長い歴史を持っています。1960年に発明家のモートン・ハイリグが作成した、世界初の両眼立体視可能なHMD「Telesphere Mask」がVRの始まりだといわれています。

さらに、1968年に「VRとCGの父」と呼ばれるコンピューター研究者のアイヴァン・サザランドが、教え子たちとともに「The Sword of Damocles(ダモクレスの剣)」を開発。当時は現在のような高精細なCG映像はなかったため、単純な線で作ったワイヤーフレームを空間のなかに表現するというシンプルなものでした。それでも頭を動かすとそれに合わせて立体が動いたりする様子は、現在のVR HMDに搭載されている「トラッキング機能」そのものだといえます。

◆ 初期のVR「The Sword of Damocles(ダモクレスの剣)」(動画)

50年も前にこのような技術があったのは驚きです。しかし、現在のVR HMDとは決定的な違いがあります。ダモクレスの剣は、頭に器具をかぶってはいますが、視界を覆うような表現ものではありません。そのため、現実空間のなかに映像を浮かび上がらせるようなもの。これはVR体験というよりも、「ポケモンGO」などに代表されるARに近いものだといえます。

当時、こうした技術は「Ultimate Display(究極のディスプレイ)」と呼ばれていました。また、サザランドはダモレクスの剣を発表する以前の1965年5月に「究極のディスプレイ」構想についての講演をおこない、「いずれ居住空間も表現できるようになる」と予想していたようです。

その後、1991年になってイギリスのWインダストリー社が開発した「Virtuality Gaming System」が登場しました。HMD用いるアーケードゲーム機で、着席型と立脚型があったそうです。

◆当時のVRゲームをプレイする様子(動画)

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1-3.日本におけるVR

1994年にセガの「VR-1」が横浜ジョイポリスに登場。8人乗りのシミュレーション・ライドとHMDを組み合わせた、シューティング・アトラクションでした。当時は斬新なアトラクションで話題になったものの、高額だったり、映像に合わせて乗り物を動かすのが難しかったりと、資金面や運用面での課題が多かったとのこと。 

バーチャルボーイ。任天堂ホームページより

画像:バーチャルボーイ。任天堂ホームページより

また、家庭用のVR機器として忘れてはいけないのは、任天堂が1995年に発売した3Dゲーム機「VIRTUAL BOY(バーチャルボーイ)」です。バーチャルボーイはHMDタイプではなく、スコープ状の本体に顔を当ててプレイするタイプのゲーム機。野球やゴルフといったスポーツゲームや、スペースインベーダーのようなシューティングゲームなどのタイトルを発表しましたが。しかし、画面がカラーではなく赤色LED一色だけということや、完全に一人用だったことなどから、売上が伸びないまま終了してしまいました。

2016年にVRが躍進を果たしたのは、HMDで見る世界が格段に美しくなったことが大きな要因となっているようです。

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2.VR機器にはどういったものがあるの?

現在、販売しているVR機器はPCやゲーム機にセットして使うものから、スマホを使用したものまで数多くあります。ここでは代表的な製品をいくつか紹介します。

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2-1.Oculus Rift(オキュラスリフト)

Oculus Rift(オキュラスリフト)

Oculus Rift(オキュラスリフト)が初めて登場したのは2012年のこと。世界最大のコンピューターゲーム関連の見本市「Electronic Entertainment Expo」(E3)でプロトタイプを公開した後、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で資金調達を開始し、目標額である25万ドルを大幅に上回る240万ドルを集めました。これを元に2013年に開発者向けキットを出荷、2016年からは一般販売を開始しました。

オキュラスリフトは頭の動きに追従するヘッドトラッキング機能をもっており、左目用と右目用の映像を横並びにした「サイドバイサイド」方式で立体映像を観る仕組みとなっています。製品版の解像度は2,160×1,200(片眼:1,080×1,200)でフレームレートは90fps、視野角は約110°です。開発版よりも高精細と高いフレームレートにより、没入感が高くスムーズな動きによるVR体験が可能です。なお、販売パッケージにはXbox One Controllerが同梱されています。また、別売りの左右独立型専用コントローラー「Oculus Touch(オキュラスタッチ)」を使うことでよりリアルなVR体験をすることが可能に。左右それぞれのコントローラーがVR空間では自分の手の変わりとなって、さまざまな操作をしてくれるようになります。

オキュラスリフトをはじめ、PCを必要とするタイプのVRゴーグルでは、一般的にPCのスペックが高いほう快適なVR体験ができると考えられます。自分のPCが推奨スペックを満たしているかどうかは、オキュラスリフトの販売ページにある「Make sure your Windows PC is Rift ready!」から判定ツールがダウンロードできますので、試してみるとよいでしょう。また、Oculus Riftで楽しめるソフトもOculus Rift Gamesよりダウンロードすることができます。

◆ Oculus Rift

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2-2.HTC VIVE(エイチティーシー・ヴァイブ)

HTC VIVE(エイチティーシー・ヴァイブ)

HTC VIVE(VIVE)は、スマホメーカーとしても有名なHTCとValve Corporationの共同開発によって誕生したVR HMDです。2014年にValveがVRシステムのプロトタイプを公開し、2015年2月にGame Developars Conferenceで新たなVRシステム「SteamVR」を公表する声明を出しました。HTCがVIVEについて発表したのは、2015年3月に開催したモバイル・ワールド・コングレスの中でのこと。その後、4月に発売されました。

HTC VIVEはヘッドトラッキングシステムを採用し、サイドバイサイド方式による立体映像を楽しめる点ではオキュラスリフトと同じです。ただし、HTC VIVEでは大プレイする場所そのものを3D空間とする「ルームスケール」を採用している点が大きく異なります。ルームスケールは、縦3メートル×横4メートル、対角線5メートルの範囲内にいるプレイヤー頭部の向き・位置をリアルタイムに検出し、この範囲内であればプレイヤーがVR空間の中を自由に動きまわることが可能です。検知範囲境界までくるとVR空間内で警告表示がされるように安全対策もとられています。ですから、夢中になりすぎて壁に激突する心配はありません。

解像度は2,160×1,200(片眼:1,080×1,200)でフレームレートは90fps、視野角は約110度。同梱品はHMDと、2基の位置検出用ユニット「Base Station」と2つのワイヤレスコントローラーですので、オキュラスリフト同様に別途PCを用意する必要があります。HTC VIVEを楽しむために必要なPCのスペックについては、販売サイトの「製品」という項目から「ご使用のPCのテスト」を閲覧して確認してください。

ソフトの購入はValveが運営するゲームプラットフォーム、STEAMの中にあるバーチャルリアリティからダウンロードすることができます。

◆ HTC VIVE

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2-3.PlayStation VR(PS VR)

PlayStation VR(PS VR)

PlayStation VR(PS VR)は、2016年10月に発売されたPlayStation 4(PS4)向けのバーチャルリアリティシステムです。開発販売を手がけるソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、前身のソニー・コンピューターエンタテインメント時代に「Project Morpheus(プロジェクト・モーフィアス)」という名称で、2014年3月に試作機を披露。現在の名称が正式名称として公表されたのは2015年9月のことで、2016年の3月に20月に発売予定であると発表されました。

PS VRで遊ぶためにはPS4とPS VRの位置を認識するための「PlayStation Camera(PS Camera)」が別途必要です。それらの金額を合計すると、8万円程度かかります。高く感じるかもしれませんが、先に紹介したオキュラスリフトとVIVEはHMDだけで10万円程度かかり、さらに推奨スペックを満たすPCまで用意すると20万円以上かかります。それと比較すると、PlayStation VRは、かなり安価にVRを楽しむことができる1台だといえます。

解像度は1,920×1,080(片眼:960×1,080)でフレームレートは120fps、視野角は約100度と、性能面で比較すると、価格に見合う差が出てしまいますが、PS VRでも十分なVR体験をすることが可能です。またPlayStation 4のいくつかの人気タイトルがVRゲームとしてリリース予定となっており、高いコンテンツ力が最大の魅力といえるのではないでしょうか。

また、2016年11月10日に発売した最新PS4 Proでは映像処理の性能が向上しており、より快適にVR体験をすることができるようです。

◆ PlayStation VR

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・PlayStation VR 特別体験会&先行予約販売、本日より開始!!!

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2-4.ハコスコ

ハコスコ

ハコスコは、段ボール製の箱の中にスマホを入れて楽しむVR機器です。段ボール製のVR機器としてもっとも早く登場したのは、「Google Cardboard」でこれは2014年のGoogle I/Oでのこと。オープンソースのヘッドセットとして設計されており、ユーザー自身製作する方式で無料公開しました。

ただ、自作するとなるとなかなか大変なため、近年、このCardboardをもとにして作られた段ボール製の「ハコスコ」などが出てきました。価格は1,000円程度のものが主流です。ハコスコとCardboardは、スマホのセット方法に違いがあるくらいです。またハコスコは段ボール製だけでなく、プラスチック製のスマホ用VR HMDを販売しています。プラスチック製のスマホ用VR HMD商品も最近ではさまざまなメーカーが取り扱っており、安価なモデルであれば3,000円程度で入手可能。自分の予算や好みに応じたものを購入することできます。

画質や処理などは、は使用しているスマホの性能と、利用したアプリの仕様によって異なりますが、手軽にVR体験ができるのは大きな魅力です。

◆ ハコスコ

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2-5.Galaxy Gear VR

Galaxy Gear VR

サムスンとOculus社が共同で開発した「Galaxy Gear VR」は、サムスン製のスマホ、Galaxy S6、S6 edege、S7 edgeにのみ対応。専用機であるため汎用性はありませんが、HMD本体側面にタッチパッドや各種ボタンなど操作を快適にしてくれる仕組みを搭載されており、対応機種の使用に対し最適化してあります。価格は汎用モデルよりも若干高くなっていますが、それだけの価値はあることでしょう。

◆ Galaxy Gear VR

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2-6.その他のVR HMD

その他のVR HMD

他にもVR HMDにはさまざまなタイプがあります。PCに接続して楽しむタイプのもので最近話題になっているのが「FOVE」です。FOVEは世界初の視線追跡型VR HMDで、視線自体がコントローラーになっています。たとえば、画面上に登場した敵キャラを見るだけで敵をロックオンすることがで、素早く直感的な操作をしてくれます。自然なゲーム体験をより高めてくれるのが、このFOVEなのかもしれません。

◆ FOVE

スマホをセットして楽しむタイプのVR HMDの中にも専用のコントローラーを用意しているものや、VR HMD以外にも簡単にVR撮影をすることのできるカメラ、VRゲームなどを個人で作成するときに利用できるプラットフォームなど、VRを取り巻く環境はハードウェアだけでなく、ソフトウェアや拡張機器を含めて整いつつあります。


【関連Q&A】
・一家に一台、VRゴーグルの時代はやってくる?
・今数千円でいろんなVRゴーグルが売られています、どれがいいのか教えて...
VRのPCスペックについての疑問です

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3.VRを遊べる施設はあるの?

VRを楽しむには自分で機器を用意するほか、VRを体験できる施設やPCショップなどの、体験コーナーに足を運ぶ方法があります。

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3-1.ZERO LATENCY VR

ZERO LATENCY VR

多くのVRファンから熱い視線を注がれているのが、お台場(東京)の「東京ジョイポリス」にある「ZERO LATENCY VR」です。ZERO LATENCY VRは、オーストラリアに本社を置くZERO LATENCY社が開発した、世界初の6人同時プレイ可能なVRアトラクション。VR HMDと専用のバックパック(PC本体)とガンコントローラーを装備し、240㎡のプレイルームでゲームを楽しみます。VR HMDを装着しただけでも没入感が高まりますが、自分の足で広いスペースを移動することにより、ゲームの世界に存在しているという、ゲーム好きであれば誰もが憧れるようなシチュエーションを体験できます。

12歳以下の方や乗りに物に酔いやすい方などはプレイできないなど、いくつかの条件はありますが、国内最高のVR体験施設といえるでしょう。また、東京ジョイポリスには「VR 生き人形の間」というVRホラー施設もあり、従来のお化け屋敷では体験することのできなかった、圧倒的な恐怖と臨場感を楽しめます。ただし、ホラー映画が苦手な方には全くおすすめできません。それくらいの恐怖体験を味わえるVRアトラクションです。

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3-2.サンシャイン60 展望台 SKY CIRCUS

サンシャイン60 展望台 SKY CIRCUS

画像:スカイサーカス ホームページより

2016年4月、池袋(東京)のサンシャインシティ内のサンシャイン60展望台にオープンした「SKY CIRCUS」にもVR体験が可能なアトラクションが用意されています。未来の東京の名所を弾丸となって駆け抜ける「TOKYO弾丸フライト」と、空中をブランコに乗って池袋の街を滑空する「スウィングコースター」の2つです。「空」をテーマにした体感型展望台だけあって、空を飛んでいるような気持ちよさを感じることができます。家族やカップルで楽しむのに最適です。

◆ サンシャイン60 展望台 SKY CIRCUS

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3-3.越谷イオンレイクタウン 「VR Center」

越谷イオンレイクタウン 「VR Center」

埼玉の越谷イオンレイクタウン3Fにある常設型VRアミューズメント施設「VR Center」では、7つのVRアクティビティを体験することができます。VR専用シート「SIMVR」に乗り、襲来する敵ロボットを次々と倒すシューティングゲームから、映画館でも使われているMX4Dを採用し恐竜世界を旅する映像コンテンツなどがあります。

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3-4.VR SPACE SHIBUYA

VR SPACE SHIBUYA

渋谷(東京)にあるVR SPACE SHIBUYAは、決められた時間内に複数のVRタイトルを遊ぶことができる施設です。これまで紹介してきた施設のような大がかりな装置はありませんが、HTC VIVEで最新のVRゲームを、存分に楽しめる空間となっています。VRがどんなものかを知りたいという方はもちろんのこと、体験してからVR機器の購入を決断したいと考えている方にも最適な施設。体験できるゲームは複数タイトルありますが、まんべんなく楽しむか、ひとつのタイトルにじっくりと腰を据えて遊ぶことができます。

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◆ VR SPACE SHIBUYA

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3-5.VR PARK TOKYO

VR PARK TOKYO

画像:VR PARK TOKYOのホームページより

渋谷(東京)に2016年12月16日にオープンする「VR PARK TOKYO」は、ゲームセンターを運営するアドアーズとGREE(グリー)が手がけたVR施設。こちらもVR Centerと同じように、複数のオリジナルVRアトラクションを体験することができ、シューティングやホラー、VRライドアトラクションなどが楽しめます。

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◆ VR PARK TOKYO

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3-6.ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 「エヴァンゲリオン XRライド」

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 「エヴァンゲリオン XRライド」

画像:ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのホームページより

大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に、2017年1月13日から6月25日までの期間限定で、ライドアトラクションとVRをかけ合わせたVR施設「エヴァンゲリオン XRライド」が登場します。USJだけで楽しめるオリジナル映像でエヴァンゲリオンの世界を再現。「エヴァンゲリオン XRライド」では、疾走するライドの重力感覚とVR映像が完全にリンクし、ありえないほどの高さから落下したり、巨大な使徒が迫ってきたりする世界を堪能できるとのこと。期間限定ですが、体験しておきたいVR施設のひとつといえます。

◆ エヴァンゲリオン XRライド ユニバーサル・クールジャパン 2017

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3-7.ハウステンボス 「夢と冒険の王国」

ハウステンボス 「夢と冒険の王国」

2014年よりVRコンテンツの常設アトラクションを設置し、現在は「ザ・ヴァーチャル」や「ホラーシティ」などでさまざまなVR・ARアトラクションを体験することのできるハウステンボス(長崎)。今後は、「夢と冒険の王国」の開設に向け、2017年春から約30種類のVR・ARコンテンツを体験できる環境を整備するとのこと。またハウステンボスには、VR以外にもロボットと遊んだり作ったりすることのできる「ロボットの館」や「エアホイール・ドローン体験ショップ」などもあり、最新のアクティビティを体験することができます。

◆ ハウステンボス

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3-8.ネットカフェやカラオケボックスで体験できるVR

ネットカフェやカラオケボックスで体験できるVR

ここまで見てきたように、VRの体験施設はテーマパークやゲームセンターを中心に、広がりをみせています。現在は、ほとんどが東京に集中しているのですが、今後さらに輪が広がっていくでしょう。なお、大掛かりなゲームや施設ではなく、映像だけでも体験してみたいと考える方もいるかもしれません。そういったかたおすすめなのが、ネットカフェやマンガ喫茶、カラオケボックスなどで体験することのできる、バーチャルリアリティ映画館「VR THEATER」です。

VR THEATERは、ネットカフェなどの店内カウンターで、機器レンタルの手続きをするたけで楽しめます。導入している店舗数も着実に増えてきており、日本全国129店舗で体験可能。また、このVR THEATER以外にも、さまざまなネットカフェで、VRコンテンツが楽しめるようになってきているようです。

映像を見るだけではなく、VRゲームをやってみたいというかたには、パソコン販売チェーンのドスパラがおこなっているHTC VIVEの体験会がおすすめです。VR THEATERとくらべて体験できる店舗数は少ないものの、全国のドスパラでVR体験をすることができます。プレイ可能なコンテンツが豊富に取り揃えられていることも魅力的です。

なお、ほとんどのVR施設は、事前予約が必要。人気の高いVR施設は、予約を開始した瞬間に定員に達することも少なくありません。不意にフラッと訪れてプレイするのは難しいことも多いので、事前に確認をすることをおすすめします。

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4.VRとARの違い、MRとは? 進化し続けるVR技術と課題

現在、進化しつつあるVR技術ですが、あわせて知っておきたいのが「AR」や「MR」といわれる技術です。

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4-1.「ポケモンGO」でも利用されているARとは

「ポケモンGO」でも利用されているARとは

VRと並んで今年よく耳にした言葉のひとつに「AR」という言葉があります。ARとは「Augmented Reality」の略で、「拡張現実」と訳されます。現実世界を拡張する技術を指します。今年大流行した「ポケモンGO」もこのAR技術を利用したものです。

ARでは、スマホはもちろんですが、「Google Glass」などのウェアラブルデバイスや、自動車のフロントウィンドゥに交通情報やナビマップなどを投影することでデバイスとして利用します。VRは実際には存在しないものを、仮想空間で実際にあるかのように見せるのに対し、ARは現実世界の情報に付加価値を与えたり改変したりするものであるといえます。

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4-2.CGを現実空間に表示するMRについて

CGを現実空間に表示するMRについて

VRともARとも違う言葉で「MR」というワードも、最近耳にすることが多くなりました。MRとは「Mixed Reality」=「複合現実」のことを指します。MRは仮想世界に現実世界の情報を取り込み、その2つが融合した世界をつく技術です。

MRの世界を実現してくれるのが、マイクロソフトが発表した「HoloLenz(ホロレンズ)」です。ホロレンズは世界初の自己完結型ホログラフィックコンピューター。透過型のディスプレイをもったHMDになっており、装着した人の場所・空間・物質情報を把握し、CG映像を現実空間に表示させることができ、そのオブジェクトを操作して様々な事をすることができます。

映画「アイアンマン」のなかで、主役のトニー・スタークがなにもない空間に突然図形を登場させ、それを操作しているシーンがありますが、ホロレンズを使えばそういったことに近いことが実現できるようになります。

◆ Microsoft HoloLens

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4-3.VRの問題点や課題 「VR酔い」について

VRの問題点や課題 「VR酔い」について

VR HMDを使う上でどうしても避けられない問題のひとつとして、「VR酔い」があります。VR酔いのメカニズムは乗り物酔いが発生する原因と同じで、自分が体感・予測している感覚と記憶にある感覚との間にずれがあることで起こります。

VR HMDでは揺れている映像を観ているのに、身体は着席しているため、感覚の違和感が生じます。VR HMDの多くはヘッドトラッキングを搭載しているので、頭の動きに景色が追従してくれますが、景色を動かしすぎると酔いは起こりやすくなります。市販されているVR機器のなかでは、HTC VIVEが最もVR酔いが少ないとされています。これは、HTC VIVEが採用しているルームスケーリングによってVR空間内を動き回れることが大いきためです。

また、子どもがVRをプレイすることで、斜視になる危険性が示唆されています。大阪大学医学部の不二門尚氏は「小児の輻湊・調節、眼球運動の発達から見る年齢制限」の講演のなかで、なぜオキュラスリフトが「13歳制限」を設けているのかを説明、フランスの食品環境労働衛生安全庁(ANSES)が発表したレポートを引用し「6歳以下の小児は視覚系が未熟なので、3Dは視聴不可。13歳以下は慎重に視聴すること」と話しました。

◆ HMDガイドライン 大阪大学大学院 不二門 尚 氏(動画)

こうしたことから各デバイスメーカーは、オキュラスリフトとHTC VIVEであれば13歳以上、PS VRは12歳以上、ハコスコの2眼は7歳以上からの利用を推奨しています。VRは大きな盛り上がりをみせており、1人でも多くの人に体験して欲しいと願う一方で、適切な使い方をしていくことも重要です。また、VR機器購入者に対しても注意喚起が行われており、購入前「体験会に参加してほしい」という呼びかけもされています。

技術が進歩することで改善されていく可能性もありますが、VR機器を楽しむためには、ユーザーも自身も安全に、適切に対応することが求められています。

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4-4.VRはゲームだけのもの?その未来は

VRはゲームだけのもの?その未来は

現在のところ、VRというのは主にゲームで使われることが多いように感じられます。しかし、医療の分野で高所恐怖症や会話恐怖症などの認知行動療法に役立てられたり、専門の技術者を養成する際の職業訓練に役立てられたりもしています。

現在はPCなどと接続して使用することが多いVRですが、今後はホロレンズのように、それだけで完結するスタンドアローン型のHMD機器へと進化することが予想されます。その段階で、さらなる高性能化・軽量化、需要の高まりによるコストダウンなどが起こり、VRはより身近な存在になっていく可能性があります。

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