2016.12.22
海外旅行でSIMを使うなら海外旅行用SIM?それとも現地SIM?
2016.12.22

海外旅行でSIMを使うなら海外旅行用SIM?それとも現地SIM?

佐野正弘
佐野正弘
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nova3
いよいよ年末年始を迎え、長期休暇をとる方もいらっしゃるでしょう。このシーズンに、海外旅行を予定している人も多いかもしれません。最近、旅行の準備で欠かせなくなっているのが、現地でスマートフォンを利用するための通信環境の確保です。

■現地キャリアのプリペイドSIMを購入

大手キャリアの回線を利用しているなら、多くの国や地域で国際ローミングが利用できますが、1日当たり3000円近くかかってしまうなど料金が高くなりがちです。またMVNOのSIMの場合、そもそもデータ通信の国際ローミングサービスが付いていないことも多く、海外でSNSなどを利用するためには、何らかの方法でデータ通信手段を確保していなければいけません。

大手キャリアの国際ローミングより安価で、確実にデータ通信できる手段は、空港でWi-Fiルーターをレンタルするくらいしかない、と思っている人も多いことでしょう。ですが、実はスマートフォンのSIMを差し替えた方がお得に通信できるのです。その方法をいくつか紹介しましょう。

1つは、現地キャリアのプリペイドSIMを購入して差し替える方法です。この方法の最大のメリットは、なんと言ってもデータ通信の料金が安いこと。ローミングのコストがかからず、現地の人が利用するのと同じ料金でデータ通信が使えるので、他の方法よりも圧倒的にお得な場合が多いのです。料金を重視するなら現地でSIMを入手するのがベストです。

しかしこの方法にはデメリットもあります。たとえば言葉の問題。購入する時には基本的に現地の言葉、最低限でも英語で交渉する必要がありますし、SIMの設定方法がわからない場合でも、マニュアルやサポートは現地の言語、もしくは英語であることがほとんど。言葉がわからなければ購入できない、使えないなどの可能性もあるわけです。

また、国によってプリペイドSIMの入手のしやすさも異なります。イギリスや香港など一部の国や地域を除けば、SIMの購入には基本的にパスポートの提示が必須ですし、キャリアや店舗によってはプリペイドSIMを扱っていないケースもあります。またSIMを入手できたとしても、中国のように現地当局の規制によって、GoogleやFacebookなど、日本で日常的に利用しているサービスが利用できない場合がある点にも注意が必要です。現地のSIMを利用するには、一定の知識とリスクがあることをよく理解しておく必要があります。

少し高くてもいいから、安心してサービスを利用したいということであれば、楽天の「楽天モバイル 海外SIM」や、インターネットイニシアティブ(IIJ)の「海外トラベルSIM」、ケイ・オプティコム(mineo)の「mineo海外用プリペイドSIM」など、MVNOが提供する海外旅行用のSIMを利用する手もあります。

これらはいずれも、事前に支払った料金に応じてデータ通信容量がチャージされる、プリペイド方式のサービスとなっています。データ通信容量に応じて料金が変わるため、動画などの大容量通信をするには不利ですが、1日当たりで料金が加算される大手キャリアの国際ローミングサービスと比べると料金を抑えやすくなっています。何より大きなメリットは、やはり日本の会社がサービスを提供していること。日本で入手でき、日本語でサポートが受けられるので、海外でSIMを購入するのと比べれば安心感が高いといえるでしょう。

 

■海外でフリーSIMを使う場合の3つの注意点

現地のSIM、MVNOの海外用SIM、どちらを使う場合でも共通して注意しなければならない点がいくつかあります。

1つ目は、これらのSIMを利用するには、SIMロックのかかっていない端末が必須であること。自分の持っているスマートフォンがSIMフリー、あるいはSIMロックを解除したものであれば問題ありませんが、普段MVNOのSIMを利用している人の中には、NTTドコモのSIMロックがかかった端末を使っている人も多いかと思います。あらかじめSIMロックが解除されているかどうかを確認し、SIMフリー端末がないのであれば、必要に応じて入手しておく必要があります。

2つ目は周波数帯、つまり“バンド”です。海外のキャリアが使用しているバンドは、必ずしも日本と同じとは限りません。中には米国のように独自のバンドを多く使っているため、日本のキャリアと共通しているバンドが少ない国もあります。対応するバンドが少なければ、その分接続が悪くなる可能性があることから、国内にいるうちに、自分の持っている端末が訪れる国のキャリアのバンドに対応しているかどうかを、確認しておくのがベストです。

そして3つ目は、音声通話の国際ローミングです。MVNOでも、(通話料が高額にはなりますが)音声通話の国際ローミングに対応している事業者は多数あります。しかし、普段使用しているスマートフォンから、普段使っているSIMを外して海外用のSIMを挿入してしまった場合、当然ながら音声通話の国際ローミングが使えなくなってしまいます。

料金面を考えれば、家族や友人などには、可能な限りLINEの無料電話など音声通話以外の連絡手段を使ってもらうのがベストです。けれども、仕事の電話を受ける必要があるなど、どうしても音声通話が必要だという場合は、2枚のSIMを挿入して同時に待ち受けできる「デュアルSIM・デュアルスタンバイ」(DSDS)対応のスマートフォンを利用する、あるいはSIMフリーのWi-Fiルーターを用意し、海外用のSIMはそちらに挿入して、データ通信はWi-Fi経由で利用するのがよいでしょう。

  

(筆者:佐野正弘)

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