2017.3.23
ALSなど難病患者が“会話”できる意思伝達装置「OriHime eye」 体験モニター募集
2017.3.23

ALSなど難病患者が“会話”できる意思伝達装置「OriHime eye」 体験モニター募集

ITライフch編集部
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ロボットテクノロジーを活用した福祉サポートを研究、開発しているオリィ研究所は、意思伝達が困難な難病患者が意思疎通に使用する透明文字盤をデジタル化した「OriHime eye」を展開。製品改良のためのモニターを募集しています。

OriHime eyeは、手足や呼吸器が動かせない状態まで症状が悪化してしまった難病患者と周囲の人との意思伝達に使われている透明文字盤をデジタル化し、簡単に文字入力や発話ができる意思伝達装置。筋萎縮性側索硬化症(ALS)など全身の筋肉が衰え発語の不可能な難病患者がコミュニケーションに使用する透明文字盤は、五十音表の描かれた文字盤のどこを見ているかを介助者が判断し読み上げて用いるため、介助者がいなければ使えないことや時間がかかってしまうこと、長文になると覚えづらいなどの難点がありました。

ALS患者とともに開発したOriHime eyeは、パソコンモニター下部のセンサーが患者の眼球の動きを検知。入力したい文字の方向に視線を向けるとその文字が寄ってくるため、画面の端まで目が動かせないひとでも全ての文字の入力が可能で、従来の透明文字盤と同じ感覚で使用できるとのこと。体勢がずれてもキャリブレーション(視線の位置あわせ)のやり直し作業は不要で、身体の一部が動く場合はワンクリックでの文字選択も可能です。

文字盤のサイズや移動速度などを自由に調整ができ、打った文章はメールで送ることも可能。眼球運動がしっかりと残っている患者や、スイッチと眼球運動による操作の組み合わせの場合は慣れれば1分間に30文字前後の入力が可能になるため、すでにALSを初めとする難病患者やこれまで他の意思伝達装置が使えなかったひとにも導入が進んでいます。

また、同社が提供しているカメラ、マイク、スピーカーなどを搭載した遠隔操作ロボット「OriHime」と組み合わせて使用すれば、周囲のひとと会話するようにコミュニケーションを図ることも可能。自宅から視線で操作して、離れた場所で行われている友人の結婚式や同窓会へ“出席”することもできるとのこと。

現在、ユーザーフィードバックを通じた製品改良を目的に、OriHime eyeの体験モニターを10人募集中。モニター期間は3カ月間で、ソフトウェアと視線入力センサーを無償で提供し、パソコンを所有していない場合は有償での貸し出しに対応。応募には、症状や介護環境などの条件があります。

オリィ研究所

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