2017.5.22
スマホは勉強にも役立っている?中高生の学習アプリ利用実態
2017.5.22

スマホは勉強にも役立っている?中高生の学習アプリ利用実態

鈴木朋子
鈴木朋子
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子どもにスマートフォンを持たせる時、不安を感じる保護者のかたが多いと思います。「でも今の時代、ITにまったく触れないままというのも心配だし、学習系のアプリもあるから」とスマホを持たせたケースもあるでしょう。そこで、中高生は学習アプリをどれぐらい使っているのか調べました。


■男子高校生は学習アプリを比較的活用している


中高生を持つ保護者のかたなら、多くの子どもたちが常にスマートフォンを手にしていることはご存知でしょう。総務省が平成26年に行った「高校生のスマートフォン・アプリ利用とネット依存傾向に関する調査」によると、スマートフォン・フィーチャーフォンの利用時間は161.9分という結果でした。

また、高校生がスマートフォン・フィーチャーフォンでサービスごとに利用する時間では、「ソーシャルメディアを見る」が57.2分と最長です。LINEやTwitter、Instagram(インスタグラム)など、SNSは高校生に限らず、中学生にも人気があります。

そして「スマートフォン利用開始により減った時間(複数回答)」のトップが「睡眠時間」の40.7%、次いで「勉強の時間」で34.1%となっています。どちらも保護者の立場で言えば、もっとも削ってほしくない時間です。

では、スマートフォンを勉強に生かすことはないのでしょうか。デジタルアーツ株式会社が2016年2月に公開した「未成年の携帯電話・スマートフォン利用実態調査」によると、「知育・勉強」アプリを利用している小中高生は4.9%です。参考に他のアプリと比較してみると、LINEは73.9%、Twitterは35.8%ですから、かなり低い数字と言えます。

しかし、男子高校生の「知育・勉強」アプリ利用率は、12.6%と突出して高めです。スマホでスケジュール管理をしたり、するべきことをリストで管理できる「ToDo」アプリを使用したりしているのは、大人でも男性に多く見られるように思います。男子高校生は、スマホという道具を勉強に生かそうと考えるのかもしれません。

「学習アプリ」というと、英単語や歴史などの暗記を手伝うタイプ、英会話のリスニング能力を鍛えるアプリなどが思い浮かびます。一方で、勉強時間を管理したり、科目をスケジューリングしたりするアプリも人気です。

「コソ勉」は、京都大学に合格した女性が実践していたという「ぬり絵勉強法」ができるアプリです。「ぬり絵勉強法」は勉強した科目と時間を塗りつぶすことによって、時間の管理と達成感を味わえる方法。アプリでは科目ごとに色を設定したペンでマスを塗りつぶすだけで時間管理ができます。

学習塾の「明光義塾」が提供している「Yo! サボロー」は、テスト勉強のスケジュールを自動で作成し、勉強時間をタイマー管理できるアプリ。タイマーを掛けた時間が勉強時間として記録されるため、さぼったら一目瞭然。定期テスト前に便利なアプリです。

また、中高生が大好きな「SNS」機能を使って学習効果を高めようというサービスが「Studyplus(スタディプラス)」です。勉強仲間と友達になって勉強の記録を見せ合い、コメントで励まし合うことができるアプリです。学校の友人には本当の勉強時間は照れくさくて言えないことが多いものですが、学習目的で繋がった友達とは素直に話せるのでしょう。

Web動画で授業を受けられるサービスもあります。「スタディサプリ」は、小学校から大学受験までの授業を見られます。インターネット上の学習塾だといえます。

新たなサービスを利用しなくても、すでに子どもが通っている学習塾で過去の授業を公開しているケースも多いでしょう。私の娘は、病気で受講できなかった授業をスマホのブラウザで視聴していました。復習したい科目や、苦手な教科のフォローにも役立てることができます。


■他国と比較すると日本の利用は少ない


ところで、学習アプリについて、他国と比較すると日本の状況はどうなのでしょうか。

国立青少年教育振興機構が2017年に発表した「高校生の勉強と生活に関する意識調査報告書」によると、米国・中国・韓国よりもICT(情報通信技術)の活用が少ないという結果に。「学習ソフトやアプリを使って勉強すること」という問いに、日本は29.2%、米国は64.3%、中国は72.7%、韓国は39.6%の高校生が「よくする」「時々する」と回答しています。

その他の項目を見ると、Wordなどの文章ソフトや、PowerPointなどのプレゼンテーションソフトも他国ではよく使われています。手元にあるスマホを学習にも生かしてほしいのはもちろんですが、パソコンの利用も含めて、自然にITを使いこなせる環境が用意されるべきなのかもしれません。

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