2017.5.26
最先端の5Gからトイレの混雑状況がわかるサービスまで 新技術が集まった「ワイヤレスジャパン2017」
2017.5.26

最先端の5Gからトイレの混雑状況がわかるサービスまで 新技術が集まった「ワイヤレスジャパン2017」

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リックテレコムは5月24日~26日、東京ビッグサイトにて法人向けの最新ワイヤレス技術の展示会「ワイヤレスジャパン2017」を開催しました。

ワイヤレスジャパンは、主に通信やネットワーク機器、IoTデバイスやそれらを利用したサービスが一堂に会した展示会です。法人向けのイベントのため、普段は見ることができない製品に触れることができます。今回は、会場内で気になった製品やサービスを紹介します。


■高速低遅延の5Gネットワークをどう使う? NTTドコモ


ドコモを中心とした、5G関連のネットワーク機器メーカーや、サービスを提供するメーカーなどが集まるブースでは、高速通信や低遅延によってどんなことができるのかを紹介していました。

SIMフリースマートフォンでおなじみのファーウェイは、現在ドコモが行っている28GHz帯を使った5Gの実証実験よりも、さらに周波数が高い周波数帯での実証実験を紹介。高い周波数は直進性が強く、障害物を回り込まないなど、扱いが難しいものですが、28GHz帯の混雑が見られることから、次の技術として紹介されていました。

こうした取り組みによって高速通信ができるようになる一方で、スマートフォンなどの小型機器で利用するには、アンテナやバッテリーの問題をクリアする必要があるとのことでした。

低遅延の高速通信ができるようになることで、「なにができるのか?」「どう使うのか?」もサービスの開始前には考えておく必要があります。それを生かす技術として、高画質な映像配信はもちろん、VRや撮影した映像を3DCG化して映像に合成するなどの技術が展示されていました。将来的に、こうした技術を使ったサービスが、スマートフォンやタブレット、テレビなどで楽しめるようになるのかもしれません。

5Gの展示のなかには凸版印刷も出展しており、現在iOS向けに提供中の体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム」を展示。これは、各地の城などをCGで当時のままを再現し、現地で今と昔の比較や史跡の詳しい情報を知ることができる観光アプリです。

現在は特定の場所のVRデータをアプリ内に収録していますが、史跡内のさまざまな映像を見るためには本体に大容量のデータを持つ必要があります。5Gのネットワークを利用することで、高画質なデータを高速で転送できるほか、VRでは必要不可欠な低遅延の映像表示が可能になるとのことでした。


■5Gでスポーツの視聴方法を変えるKDDI


KDDIも5Gへの取り組みを展示していました。スポーツ中継を自由な視点で楽しめるデモンストレーションでは、まるでサッカーゲームのような、ピッチに近く低い視点や、見下ろした視点など、本来カメラが設置されていない視点で映像を楽しむことができました。

これは、サッカースタジアムに設置した4台の8Kカメラの映像から、選手一人ひとりを3D CG化し、それをもとにどの視点でも見られるようにしているそうです。現在は、リアルタイムでこの映像を作り出すことはできないとのことです。けれども、未来のスポーツ中継では、自分の好きな選手だけを追いかけたり、決定的瞬間をさまざまな角度から見たりできるようになるのかもしれません。


■翻訳機能の新しい使い方を提案


ドコモでは5G以外のサービスも出展。音声や手書き文字を翻訳する「ドコモの翻訳」では、アプリを利用した新しい翻訳サービスをデモンストレーションしていました。

このアプリは、メニューかざすとカメラで取り込んだ文字から、料理を画像やテキストで教えてくれるというもの。

言葉の壁がある海外での食事はメニューとのたたかいでもあり、知らない料理をオーダーするのは難しいものですが、このアプリがあれば、肉料理なのか魚料理なのか、甘いのかからいのかなど、自分の好みにあった料理を探すことができます。

表示された料理には☆マークがあり、これをタップすることでオーダーリストに登録され、お店のスタッフに画面を見せればオーダーが完了します。外国人観光客も、このアプリで日本語のメニューを理解できるようになるとのことです。

■カメラで撮影した映像から3Dモデルを作成


ベントレー・システムズは、写真から本格的な3Dモデルを作成する「ContextCapture」アプリケーションを出展。建築物などを撮影した写真から3Dモデルデータを作成するとのこと。そのカギとなるのが60%重なった状態の360度写真なのだそうです。このかさなった2つの写真から奥行を検出し、3Dモデルデータを作成して最後に写真をテクスチャーとして貼り込みます。

高い建築物などはドローンを使って、高さごとに360度写真を撮影します。こうして作成した景観に対して、別の建物の3Dモデルデータに置き換えることも可能。設計や建設などの業種に応用できるとのことでした。


■買物が変わる宅配ボックス


宅配業者の再配達問題などが話題となっていますが、富士機械は宅配ボックスとしても利用できる「Quist(クイスト)」を出展。スーパーなどで注文した商品を、好きな時間にボックスから持ち帰れるというサービスです。

そのほか、不在時の再配達をQuistで受け取るように設定しておけば、お知らせメールに添付されたQRコードで受け取る荷物のボックスが開き持ち帰ることができます。

不在がちなかたにはうれしいサービスではないでしょうか。


■トイレの空き情報がわかるIoTデバイス


レンジャーシステムズは、トイレの混雑状況が一目でわかるリアルタイムトイレ空室検索サービス「トイレsearching」を出展。スマートフォンで施設内のトイレの混雑具合を把握できるというもので、ショッピングモールやスタジアムなど多くの人が集まる場所で便利に使えるサービスです。

しくみ自体は簡単で、トイレのドアを締めるとドアに取り付けられたマグネットセンサーがビーコンと近づき、人が入っていることをサーバーに送信。すると今度はドアが開き、マグネットセンサーがビーコンから離れると空室になったことをサーバーに送信します。混雑状況は、待機列の足下に設置されたマットセンサービーコンが何人並んでいるのかをサーバーに送信し、混雑状況がリアルタイムでわかります。

多くの人が集まる音楽フェスなどでトイレの空き状況がわかると便利なので、ぜひ取り入れてほしいサービスです。


このように、展示では多くの新技術をみることができました。これらが近い将来、どのように生活のシーンに登場してくるのかがとても楽しみです。

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