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2017.6.30
グーグル「Google Home」とアップル「HomePod」 スマートスピーカーの特徴や違いとは?
2017.6.30

グーグル「Google Home」とアップル「HomePod」 スマートスピーカーの特徴や違いとは?

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情報デバイスであるスマートフォンが爆発的に広がり、多くの人が利用するようになりました。その結果、さまざまなサービスが生み出されました。いま、グーグルやアップル、そしてアマゾンなどは、スマートフォンに続く次のスマートデバイスに注力しています。


■IoTデバイスに求められるものは?

 
Android Wearを搭載するスマートウォッチや、アップルの「Apple Watch」などウェアラブルなスマートデバイスの登場で、スマートフォンとの連携で通知機能やフィットネスなどに利用できるほか、電子マネーの決済にも対応するなど、とても便利になりました。しかしながら、連続して使用できる時間が短いなど課題もあり、ヒットしているとは言いがたいのもたしか。

さらに便利な「IoTデバイス」でも、照明機器や防犯製品、多機能リモコンなどさまざまな製品が世に出ているのですが、正直なところ我々の生活や意識がそこまで高まっていないこともあり、「あると便利そう」と思うことはあっても、購入するまでには至らないことが多いようです。
 
そのようななかで、もっともわかりやすくて便利なIoTデバイスがアマゾンの「Amazon Dash Button」でしょう。生活必需品と直結したこのダッシュボタンは、例えばトイレットペーパーがなくなりそになったら、ボタンを押すだけで商品が届くというシンプルなIoTデバイスです。

ダッシュボタンなら使い方が容易に想像でき、誰でも導入できる要素を持っていると言えます。このように、IoTデバイスは思考の切り替えが必要な「今あるもの」の置き換えではなく「今までなかった」便利なものがまず普及のカギとなりそうです。こうしたIoTデバイスに触れることで、我々の意識は次のステップに踏み出せるのかも知れません。


■グーグルやアップルがスマートスピーカーを発売

 
グーグルは昨年、「Google Home」という音声アシスタント機能付きのスマートスピーカーを米国で発売しました。基本はスピーカーで、Androidスマートフォンなどから「キャスト」することで音楽を再生することができます。

Google Homeの核心は、話しかけることでさまざまな操作ができるところにあります。シンプルなところでは音楽の再生や終了ですが、グーグルのスマートスピーカーということでグーグル検索やアシスタント機能が利用できます。スマートフォンを手にしていなくてもGoogle Homeに話し掛けるだけで、明日の天気や交通情報などを音声で返してくれるというわけです。こうした検索やそれぞれをつなげるAIはグーグルの得意分野でもあります。

まだ日本語には対応していませんが、年内には日本語に対応した製品が出ると言われています。
 
アップルは6月に行われた開発者向けイベント「WWDC2017(Worldwide Developers Conference)」において、スマートスピーカーである「HomePod」を発表しました。米国での発売は年末と言われています。
 
HomePodは、Google Homeと同様に音声によるコントロールが可能ですが、製品の方向性は少し異なります。その特徴は「音楽を再定義する」という発表を裏付ける、円柱型のスピーカーデバイスの中に仕組まれた指向性のある7個のツイーター(スピーカー)と6個のマイクです。

このマイクとスピーカーは、設置された場所から空間と壁面を認識し、リスナーに最適な音の広がりや定位が得られるよう、自動的に音響効果を設定します。これらの制御は「iPhone 6」のCPUとしても使用されていた「A8」チップが行います。スピーカーが自分で考えて、よいと思う音を出すので、どこでも最適な音で音楽が楽しめるこれまでになかったパーソナルスピーカーです。


■グーグルとアップルが次なるデバイスを作るねらいは?


Google HomeもHomePodも対応機器との組み合わせによって音声による照明やリモコン機能が利用可能です。そういった意味ではIoTデバイスの中心的な製品になり得るものです。

しかし両製品のねらいはそこではないでしょう。

AIや検索に強みをもつグーグルは、スマートフォン以外でこれらのサービスに触れるタッチポイントを作るという目的があると思われます。極端な話、そのデバイスは冷蔵庫でも掃除機でもよいと思われますが、やはり音と直結しているデバイスとしてスピーカーが選ばれたのでしょう。

製品価格は購入しやすい1万円台であり、このデバイスを通じて音楽配信やIoTデバイス接続やサードパーティーのサービス接続などさまざまなサービスとつなげるというハブの役目があるのではないでしょうか。

一方でアップルの場合は、グーグルのようなサービスで利益を得るのではなく、まずはアップルらしい魅力的な製品として販売することが大前提だと思われます。もちろん、アップル独自の音楽配信サービス「Apple Music」との連携もそこにつながってきます。さらにHomePodがあることで、アップル製品との連携がより強まります。

さて、性格の異なる2つのスマートスピーカーですが、例えば安いからGoogle Homeを購入するかというと、冒頭で述べたようにこのデバイスが自分の生活とどうつながって、何が変わるのかが想像できないと「あると便利かも」で思考が止まってしまいそうです。

そういった意味では、3~4万円台と高価になりそうですがアップルのHomePodに対して「新しいスピーカーとして面白そう」と感じられれば、魅力が上手く訴求できているように思えます。

もし、スマートスピーカーを中心に我々の暮らしがより便利に豊かになって行くものだとするなら、普及のカギはアマゾンのダッシュボタンのようなシンプルで魅力をもつ製品が必要です。

グーグルはサービスと価格で魅力を、アップルはこれまでにないインテリジェントなスピーカーを作り上げたという魅力で訴求しています。はたして、日本で人々の心により響くのはどちらでしょうか。

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